マンションタイプの光回線を比較する ── 料金表より先に決まっていること

マンションタイプの光回線を比較する 選ぶ・やめる

※この記事にはプロモーションが含まれます。

建物の配線方式が分かって、個別に光を引けることも分かった。ここからやっと「どこと契約するか」の話になります。

ただ、比較サイトの表を上から見ていっても決まりません。マンションタイプは、戸建てと違って選べる事業者が先に決まっているからです。

この記事では、料金表を見る前に確かめることと、料金を見るときに分けて考える4つを書きます。特定の会社は勧めません。

比較表が役に立たないのは、順番が逆だから

マンションタイプは、建物の共用部までその事業者の設備が入っていないと契約できません。戸建てのように「好きな会社を選ぶ」のではなく、「入っている会社の中から選ぶ」。だから最初に調べるのは料金ではなく、提供状況です。

調べ方は2つ。各社の公式サイトで建物名から提供エリア検索をかけるか、管理会社に聞くか。住所だけで検索すると「エリア内」と出ても、その建物に設備が入っていないことがあります。必ず建物名まで入れてください。

管理会社への聞き方

「この建物に設備が入っている回線事業者を教えてください。あわせて、各戸までの配線方式(光配線・LAN配線・VDSL)も確認させてください。」

同じ会社でも、建物によって中身が変わる

ここが見落とされやすいところです。事業者名が同じでも、建物によって速度も料金も変わります。

auひかり の場合

auひかりのマンションは建物ごとにタイプが分かれています。マンション タイプVは上り下り最大100メガ。棟内に設備が導入されると、自動的にマンション タイプG(V契約)に切り替わるとされています。

月額も建物の規模で変わり、タイプVの場合で16契約以上対応のマンションで月額4,950円、 8契約以上対応で 5,280円。いずれもネットと電話のセットで、口座振替・クレジットカード割引(110円)が適用された場合の額です。

eo光の場合

eo光のマンションは配線方式で月額が変わります。公式のサポート情報では、VDSL方式が3,124円+400円、VDSL-S方式が3,391円+400円。イーサーネット方式は建物によって異なるとされています。

つまり「auひかりは速い」「eo光は安い」は、建物を見ないと言えません。比較表に並んでいる数字は、たいてい一番条件のいい建物のものです。

料金は4つに分けて見る

月額を横に並べて安い順に見るのは、一番間違えやすい比べ方です。見るべきはこの4つ。

見るもの具体的に
1年目ではなく2年目以降の月額割引の終了月を確認する。キャンペーン価格は数ヶ月で終わる
スマホのセット割誰のスマホが、何回線、いくら引かれるか
工事費の分割残債途中解約すると残りが一括で請求される
解約金と契約期間定期契約なしのプランがあるかも見る

セット割は「金額」より「条件」で差がつく

セット割割引額見落としやすい条件
ドコモ光セット割ドコモ MAX/mini などで1,210円、eximo・irumo(3GB以上)で1,100円irumo 0.5GB と ahamo は対象外。三親等以内なら別居でも対象
おうち割 光セット1,100円または550円指定オプション(月550円〜)への加入が別途必要。SoftBank 光・10ギガと自動更新なしプランは対象外
auスマートバリュー1,100円または550円ネットと電話のセット利用が条件。au回線とUQ mobile回線を合わせて最大10回線

ここが効きます

割引額だけ並べると横並びに見えますが、オプション料や電話の基本料を足し戻すと順番が変わることがあります。スマホ側で引かれる額から、固定側で増える額を引いて比べてください。

数字の例(ドコモ光)

ドコモ光の1ギガ マンションタイプ(タイプA)は、2年定期契約で4,400円、定期契約なしで5,500円。期間内の解約金は4,180円です。工事料は代表例で 28,600円、土日祝の派遣工事は3,300円が加算されます。転用なら工事料は0円。契約事務手数料は4,950円です。

なお、2022年6月30日以前に申し込んだマンションタイプの解約金は8,800円とされています。昔から使っている人は、自分の契約がどちらかを確認してください。

2026年に変わったこと

今出ている比較記事の数字は、この変更前のものが混ざっています。

  • SoftBank 光は、2026年12月1日から既存プランの月額が330円上がります
  • ドコモ光は、2026年6月1日以降の申し込み分から、工事料と新規工事料実質0円特典の進呈時期が改定されています
  • auひかりの新規登録料は、2026年8月1日から4,950円になりました
  • NTT西日本は、2026年4月1日以降の解約申し込み分から撤去工事費を新設しています

金額は必ず公式で確認してください。この記事の数字も、末尾に出典を置いてあります。

結局、どう決めるか

順番はこうです。

  • 建物で使える事業者を出す。建物名での提供エリア検索と、管理会社への確認
  • その中にセット割が効く会社があるか見る。自分だけでなく、割引対象になる家族の回線数で考える
  • 効く会社がなければ2年目以降の月額と工事費で比べる
  • 全戸一括型の建物なら、そもそも個別契約が要らないか、申し込めないことがあります(「インターネット無料」のマンションが遅い)

1番を飛ばして2番から始めると、申し込んでから「この建物では提供していません」と言われます。これが一番多い遠回りです。

申し込み窓口

順番を変えない

管理会社への確認が先、申し込みはそのあとです。建物に設備が入っていなければ、どこに申し込んでも同じ結果になります。

スマホのセット割で選ぶなら

セット割が効かないなら

まとめ

  • マンションタイプは、建物に設備が入っている事業者しか選べません。料金表より先に提供状況を調べる
  • 同じ事業者でも、建物のタイプや配線方式で速度も月額も変わります
  • 月額を横に並べるのではなく、2年目以降・セット割・工事費の残債・解約金の4つに分けて見る
  • セット割は金額ではなく条件で差がつきます。ahamoやirumo 0.5GBは対象外、おうち割は指定オプションが必要、auは電話のセットが条件

建物の調べ方から入りたい場合は光配線・VDSL・LAN配線 ── 自分の部屋がどれかを見分ける方法、VDSLだったときの選択肢はVDSLだと分かった ── 100Mbpsの上限から抜ける3つの道に書きました。

参考にした公式情報

(料金はすべて税込。 2026年10月20日時点で各社公式サイトに記載のあった額です)

コメント

タイトルとURLをコピーしました